錦織圭 ツアーファイナル

プロテニスの1年を締めくくる大会「ATPツアーファイナル」が今年もロンドンのO2アリーナで開催されます。

日程11月11日()から、11月18日()の8日間です。

通常の大会と違い、グランドスラム優勝者ランキング上位の8名しか出場が許されない最高の舞台です。

そしてATPツアーファイナルの特徴はグランドスラム(4大大会)よりも待遇が良いので、その点も注目されています。

大会の優勝賞金や錦織選手の過去のツアーファイナルの成績も紹介します。

ツアーファイナル出場選手へのVIP待遇がスゴイ!

ATPツアーファイナルの特徴といえば選手への豪華な待遇です。

まずホテルはロンドンの中心部にある5つ星の超高級ホテルの「ロンドンマリオットホテルカウンティーホール」です。

部屋はなんと1泊100万円程するスイートルーム。

試合会場のO2アリーナ練習会場への移動は約1,000万円するメルセデスベンツで専属のドライバーがついています。

またテムズ川の移動にも専用の船が使われます。

さらにO2アリーナでは専用のロッカー室まであり、その扉には選手の写真が飾られます。(他の大会は共用のロッカー)

そのロッカーの中は

  • 鏡やタオル、ひげそり用ワックスまで備品は全て選手の名前入り
  • スポーツドリンクや水は飲み放題
  • イギリスの寒さに備えて防寒具も用意
  • 大きな高級ソファー

といたれり尽くせりです。

錦織選手もインタビューで

「(ロッカーで)昼寝ができて、真っ暗にして自分の時間がもてるのは、他の大会にはないのでうれしい」と語っていました。

その他にも

イタリアの高級ブランド「エルメネジルド・ゼニア」のオーダーメイドスーツが提供されます。

下記は2014年の大会ですが、「エルメネジルド・ゼニア」を来ている選手たちのレセプションの様子を見ることができます。

[su_youtube url=”https://youtu.be/J13Mfm1IefQ”]

普段テニスウェアを見慣れているので、とても新鮮ですね。

このようにグランドスラム大会でもないVIP待遇のあまり、2014年に初めて錦織選手がツアーファイナルに参加した際には、

まるで大統領になったような気分だ!
ほかの大会とは雰囲気が全然違う
何もかもが特別な感じ

とコメントしています。

それだけ特別な大会なのでしょうね。

ツアーファイナルの賞金設定がユニーク!優勝賞金は?

通常の大会はトーナメント制で1試合負けたら終わりで、どこまで勝ち進んだかによって賞金が違います。

一方でツアーファイナルは選手8人を2組に分けて4人が総当りで対戦(=ラウンドロビン)し、各組の上位2人決勝トーナメントに進むシステムです。

ということはラウンドロビンで試合に負けても決勝トーナメントに進出することが可能です。

2016年の錦織選手はラウンドロビンで1勝2敗でしたが、他の2人も1勝2敗でセット奪取数が一番多かったのが錦織選手だったので決勝トーナメントに進出しました。

そしてツアーファイナルの優勝賞金は順位によって賞金が決まるのではなく、1試合ごとに賞金がもらえるため、全勝優勝とそうでない場合では賞金に差がでます。

これは全勝しなくても優勝する可能性があるためです。

ATPツアーファイナルシングルの賞金とポイント

賞金 ポイント
全勝優勝 271.2万ドル 1500
決勝勝利 128万ドル 500
準決勝勝利 62万ドル 400
ラウンドロビン1勝 20.3万ドル 200
参加賞 20.3万ドル
補欠 11万ドル

全勝優勝した場合は271.2万ドルで約3億円です。(1ドル112円で計算)

これがラウンドロビンで1試合負けての優勝だと250.9万ドルに下がってしまいます。

4大大会と比べると

  • 全豪オープン400万豪ドル:約3億2千万円
  • 全仏オープン210万ユーロ:約2億7千万円
  • 全英オープン146万ユーロ:約3億3千万円
  • 全米オープン380万ドル:約4億3千万円

※2018年11月2日の為替で計算しています。

為替の影響にもよりますが、全勝優勝すると4大大会の全仏よりも高い優勝賞金です。

優勝のポイントも1,500と4大大会で優勝の2,000ポイントよりは低いものの、その次に高いポイントの大会です。

そしてスゴイのが参加賞と補欠の賞金です。

補欠というのはツアーファイナルに出場する8人が試合中のケガで次の試合に出られなくなった場合に代わりに出る選手のことです。

通常の大会では、ケガをして次の試合に出られなくなった場合は不戦敗になります。

ですがツアーファイナルは8人しかいない大会で最初は総当たり戦なので、最初の試合でケガをすると2試合分欠場することになります。

そのようなことにならないように、補欠の選手(つまり9位の選手)を用意しておくわけです。

ツアーファイナルは一年の最後の試合なので、ほとんどの選手が満身創痍のため、ケガで負傷することも多く補欠の選手が試合に出ることが多いです。

その補欠の選手にも11万ドル(約1,200万円)が支払われるわけです。

何もしなくても1,200万円もらえたらうれしいですよね。

そして参加賞は1勝もしなくても参加したということで20.3万ドル(約2,200万円)もらえます。

全米オープンテニスは1回戦負けで約600万円もらえることができますが、それと比べても破格の金額と言えますね。

ツアーファイナルは観客も超豪華!

ツアーファイナルは観客も他の大会にはないサービスを受けることができます。

それは「ホスピタリティ付きチケット」というもので、会場の専用ラウンジを利用することができます。

そこでは試合開始前までビュッフェ形式のお食事とワイン、ビール、ソフトドリンクを楽しむことができます。

日本で扱っているホスピタリティチケットは旅行会社HISで企画しています。

観戦席もLower Bowl 席(コートサイド又はベースライン)の指定席といったとても見やすい所を用意してくれます。

ウィンブルドン(全英オープン)は雨に泣かされることが多いですが、ツアーファイナルの会場である会場のThe O2アリーナは屋内の施設です。

天候に左右されず快適な環境で観戦することができるので予定も立てやすいですね。

そして会場の演出にも工夫があります。

試合直前に場内は暗転し、スポットライトでコートが照らされます。

この演出は、ある心理的な効果を狙っています。

「客席の照明が消えて暗くなると、観客は”もうすぐ始まるから集中しよう”」と感じるそうです。

つまりテニスに集中することができて、ショーを見ているという感覚になります。

専用ラウンジで食事ができて、ショーを見ているような感覚になるツアーファイナルをぜひ一度見に行きたいですね。

錦織選手の過去のツアーファイナルの成績

錦織選手は2014年から3回連続でツアーファイナルに出場しています。

2017年は途中ケガのため、順位を上げることができず不参加でしたが、今年は2年ぶりに出場することになりました。

では過去3回出場した際の成績を紹介します。

2014年の錦織選手のツアーファイナル成績

2014年のツアーファイナル出場選手

ランキング 出場選手
1位 ノバク・ジョコビッチ
2位 ロジャー・フェデラー
3位 ラファエル・ナダル
出場辞退
4位 スタン・ワウリンカ
5位 錦織圭
6位 アンディ・マレー
7位 トマーシュ・ベルディハ
8位 ミロシュ・ラオニッチ
ケガにより3試合目から欠場
9位 マリン・チリッチ
10位 ダビド・フェレール
ラオニッチに代わり出場

2014年錦織選手は5位でツアーファイナルに初出場し、フェデラー、マレー、ラオニッチと同じグループでした。

ラウンドロビン(予選グループ)では

最初に試合でフェデラー選手に0-2(3-6、2-6)で敗れました。

2試合目はマレー選手に2-0(6-4、6-4)とストレート勝ち。

ラオニッチ選手の代わりに出場したフェレール選手にも2-1(4-6,6-4,6-1)で勝利。

通算2勝1敗で準決勝に進出しました。

そして準決勝ではジョコビッチ選手に1‐2(1-6,6-3,0‐6)で敗れてしまいました。

ただ、この大会で優勝したジョコビッチ選手がセットを奪われたのは錦織選手だけでしたので、大健闘だったと言えるでしょう。

3セット目は0-6と完敗でしたが、1ゲーム目を取っていたら勝っていたかもという試合でした。

2015年の錦織選手の成績

ランキング 出場選手
1位 ノバク・ジョコビッチ
2位 アンディ・マレー
3位 ロジャー・フェデラー
4位 スタン・ワウリンカ
5位 ラファエル・ナダル
6位 トマーシュ・ベルディハ
7位 ダビド・フェレール
8位 錦織圭

この年、錦織選手は8位とギリギリで出場を決めました。

ラウンドロビンではジョコビッチ選手、フェデラー選手、ベルディハ選手と同じグループで

  • ジョコビッチ選手に0-2(1-6.1-6)でストレート負け
  • ベルディハ選手に2-1(7-5、3-6、6-3)で勝利
  • フェデラー選手に1-2(5-7、6-4、4-6)で負け

通算1勝2敗で準決勝進出はなりませんでした。

2016年の錦織選手の成績

一度出場するだけでも大変なツアーファイナルに錦織選手は3年連続出場しました。

これは本当にスゴイことです!

順位も前年の8位ではなく5位と早い段階でツアーファイナル進出が決まりました。

ランキング 出場選手
1位 アンディ・マレー
2位 ノバク・ジョコビッチ
3位 ミロシュ・ラオニッチ
4位 スタン・ワウリンカ
5位 錦織圭
6位 ガエル・モンフィス
7位 マリン・チリッチ
8位 ドミニク・ティエム

ラウンドロビンではマレーとワウリンカ、チリッチと一緒でした。

  • ワウリンカ選手に2-0(6-2、6-3)で勝利
  • マレー選手に1-2(7-6、4-6、4-6)で逆転負け
  • チリッチ選手に1-2(6-3、2-6、3-6)で逆転負け

前年と同じ1勝2敗なので、最初は決勝トーナメントに出場できないと思いました。

ですがセットの獲得数でワウリンカ選手とチリッチ選手を上回り、なんとか2位で準決勝に進むことができました。

ただし、準決勝はジョコビッチ選手との対戦で0-2(1-6、1-6)と全くいいところがなく敗れてしまいました。

この試合は錦織選手がかなり疲れているように感じました。

1年の最後の試合なので疲れが溜まっていたのだと思いますが、テニス選手の中では大きくない体形で良くここまで頑張ったと思います。

今年2018年は全豪オープンには出場していないですし、一度も優勝もしていませんが、ファイナルまで残るというのは安定して良い成績だったということです。

最近は調子が良いので、ぜひ決勝トーナメントに進出してもらいたいですね。

2018年ツアーファイナル組み合わせ

ツアーファイナルの組合わせが決まりましたね。

錦織選手は

  • ロジャー・フェデラー(3位)
  • ケビン・アンダーソン(6位)
  • ドミニク・ティエム(8位)

この3選手との対戦となります。

初戦はフェデラー選手となりました。

錦織選手がフェデラー選手に勝利!

月曜日の朝にうれしいニュースが飛び込んできました。

錦織選手が7-6 (7-4), 6-3と2-0でフェデラー選手にストレート勝ちしました。

錦織選手は4年8カ月ぶりのフェデラー選手への勝利で連敗を6で止めましたね~。

素晴らしいです!

フェデラー選手のミスが多いと思いましたが、それも錦織選手のプレーがそうさせたように見えました。

次はアンダーソン選手との対戦ですが、このままの勢いで決勝トーナメントに進出してほしいですね。

【追記】

2戦目は0-2(0-6、1-6)で敗れてしまいました。

アンダーソン選手ののサーブやストロークも良かったですが、錦織選手はサーブもストロークもダメでしたしミスも多かったですね。

あやうくベーグルで負けるのかと思ったのですが、最後のサーブでようやくキープしました。

負けて終わりの大会ではないので、次に引きづらないでほしいですね。

まとめ

ツアーファイナルはグランドスラム大会優勝者と上位8位までしか出場できません。

待遇はグランドスラム大会以上で、初出場だった際に錦織選手がかなり驚くほどのものです。

また観客も専用ラウンジで飲食もできると他の大会にはないサービスもあります。

錦織選手はここ5年で4回の出場と本当にスゴイですね。

ウィンブルドンの時のように寝不足になるかもしれませんが、ぜひ今年最後のツアーファイナルを楽しみましょう。